海外出張のときにお世話になった本たちを紹介します。
ガイドブックとしては、「地球の歩き方」
「地球の歩き方」がなければ、海外で路頭に迷い、身ぐるみはがされていたかもしれません。
マジお世話になった本です。
つぎに暇つぶしのときに読んでいた本たちですね。
海外出張中はホテルで引きこもりのような生活を送っていたので、小説など暇つぶしによく本を読んでいました。
目次
海外出張でお世話になった地球の歩き方との出会い
わたしが初めて海外に行ったのは、1991年のブラジルでした。
それ以前に海外に行ったこともなければ、飛行機にすら乗ったことがありませんでした。
ブラジルと言われても日本の裏側だし、まったく情報がない状態。
本屋さんに行ってガイドブックを探すも、当時ブラジルのガイドブックなんてなかなかありません。
そんな中、こつぜんと並ぶ黄色い背表紙。
世界を網羅したガイドブックだなぁと思いつつブラジルのガイドブックを探しあてる。
迷っている暇は、黄色い背表紙にブラジルと書かれたガイドブックを手に取った。
それが、「地球の歩き方」との出会いだったのよ。
ブラジルと書かれた本などその一冊しかなかったので、選択肢もなかったのですが…
ブラジルではリオデジャネイロのコパカバーナ、レブロン海岸周辺のフラットホテルに滞在していたため、地球の歩き方が必要となる場面はあまりなかったんですよ。
数少ない休日にコルコバードの丘に行ったときに地球の歩き方を使ったくらいでした。
地球の歩き方との想い出
1990年代はインターネットもないので、とにかく情報が少なかったですね。
デジカメもなかったので、写真もないです。
当時は、働き方改革などという言葉もなく、海外出張では、早く日本に帰りたいので、休日返上で仕事をしていました。
日本に帰国してからまとめて代休処理で数週間休んではいましたけどね。
地球の歩き方を海外に持っていくのですが、それほど活躍するときは、じつは少なかったんですよ。
パキスタン
パキスタンでの休日は苦痛でした。
とにかくやることがない。
そこで、ホテルでタクシーを借りて、地球の歩き方が大活躍。
ファイサル・モスク、タキシラ(1980年に世界遺産認定)など有名そうなところをタクシーの運転手に「地球の歩き方」を見せて観光した思い出があります。
あとで、出てくる「暇つぶしにつきあってくれた本たち」ですが、これもパキスタンであまりにも暇で本を読むようになったのでした。
英語もまだ苦手で、外に出るをためらっていたのですが、「地球の歩き方」を見せれば、なんとか観光できるのね、という収穫もありましたね。
英語も苦手で、ホテル引きこもりでも一人で120日間もパキスタンで生活したのですから、精神的に強くなりますねぇ。
もちろん、仕事もして帰ってきたんですからね。
マレーシア
「地球の歩き方」が大活躍したのは、マレーシアでした。
マレーシアってクアラルンプールが有名です。
クラルンプールはマレー半島にあり、海を挟んで反対側にボルネオ島(カリマンタン島)があります。
ボルネオ島(カリマンタン島)の西半分がマレーシアで、東半分がインドネシアです。
コタキナバル、クチンという都市がマレーシアにあるんですが、これらはボルネオ島(カリマンタン島)にあります。
海を挟んでいるので、3ヶ所回るときの移動は、飛行機です。
マレーシアでの仕事は、クアラルンプール、コタキナバル、クチンの3ヶ所で行われました。
はじめは順番に回る予定でしたが、後半は、1週間で3ヶ所まわるような過酷のものでした。
そこで活躍したのが「地球の歩き方」!
各都市のホテルに一覧の上から電話をかけまくってホテルの予約をしたり、荷物も多かったので、タクシーの手配をしたりと「地球の歩き方」に載っているところにバンバン電話をしていました。
各都市でのレストラン探しも「地球の歩き方」を使っていましたね。
マレーシアは、2000年の話です。
1991年に飛行機も乗ったことがなかったわたしが、2000年には、「地球の歩き方」片手に電話をかけてホテル予約や航空券予約とかできるようになるもんですね。
地球の歩き方とは
「地球の歩き方」は株式会社ダイヤモンド社が発行しています。
株式会社ダイヤモンド社は、「週刊ダイヤモンド」というビジネス系雑誌を発行している会社ですね。
1979年に「ヨーロッパ」編と「アメリカ」編の2冊により創刊。1981年に「インド」編を刊行。
個人旅行主にバックパッカーにむけて、観光地の紹介ばかりではなく、現地での過ごし方、移動のやり方が掲載されていました。
実際に旅行した人が投稿した生の声などが、掲載されていました。今でいう口コミのような。
投稿記事のより、国の中でマイナーな地域でも1ページ、2ページの記事がありました。
有名ではない地域に行くときは、この数ページでもありがたかったですね。
2000年代に入るとインターネットも普及し、海外旅行者も増えて、海外の情報が容易に手に入るようになりましたね。
ガイドブックが増えて、ブログなどでも海外旅行の情報が発信されてるようになり「地球の歩き方」も影が薄くなったような気がします。
しかし、「地球の歩き方」にも公式サイトがあり、公式サイトでは、国基本情報、お金や空港など充実しています。
海外旅行自由化55年
余談になりますが、観光目的でパスポートを自由に取得できるようになったのは1964年4月1日だそうです。
約55年前になります。当時「ハワイ7泊9日」の旅行費用は36万4000円だったそうです。
自由に観光で海外に行けるようになったのは、55年くらいなんですね。
ハワイの旅行費用は36万円で、今とそんなに変わらない気もしますが、当時の物価を考えればバカ高いですね。
日本人海外旅行者数の国土交通省観光庁によると下のグラフのようになっています。(青線グラフ)
2000年までは、けっこう伸びているけど、2000年以降は横ばいの感じですね。
2020年は新型コロナの影響で海外旅行者数は落ち込みますしね。
わたしの海外出張渡航履歴
わたしの海外渡航履歴を紹介しておきます。
個人旅行は含んでいません。海外出張の主な渡航先で、滞在日数もまるめています。
複数回渡航している国の滞在日数は合計の日数です。
1991年にはじめて渡航したのがブラジルです。直近では、2018年のインドになりますね。
渡航国 | 滞在日数 | 渡航国 | 滞在日数 |
ブラジル | 145日 | インド | 70日 |
パキスタン | 120日 | イエメン | 7日 |
イラン | 15日 | コートジボワール | 50日 |
中国 | 35日 | マレージア | 100日 |
ロシア | 40日 | バングラディシュ | 3日 |
インドネシア | 90日 | タイ | 85日 |
カタール | 30日 | シンガポール | 130日 |
英語も苦手だったし、海外も嫌いだったし、最初は、海外出張に行くのはいやでしたね。
いまでは、一人でどこへでも行かれますけどね。
見ての通り、メジャーじゃない国にもたくさん行ってます。
滞在日数がやたら長いですが、駐在の仕事ではなく、あくまでも海外出張です。
期間が決まっているわけではなく、仕事が終わったら帰ってくるって感じでしたね。
往復航空券を持っては行きますが、帰りはオープンになっていて、帰国が決まってから予約して帰ってくるというものでした。
1990年代初頭は、まだ景気が良かったので飛行機もビジネスクラスで、帰りはオープンチケットでした。
景気が悪くなると、エコノミークラスの片道切符で、帰りは自分で現地で航空券を購入して帰ってきていました。
日本の正規航空券は高いので、現地で買った方が安いので、現地で帰りの航空券を購入して、帰国してから精算ていうかたちでしたね。
滞在日数が長いとビザの問題とかも出てきます。
出入国を繰り返してビザ延長したり、政府に申請してビザ延長したりといろいろありました。
捕まりそうになったこともありますからね。やっぱりビジネスビザを持っていても怪しまれますからね。
インターネットも発達してないうちは、「地球の歩き方」にお世話になりました。
いまでは、インターネット、スマホをあるし、日本人も海外津々浦々から情報発信しているので、ググれば情報は集まりますものね。
英語が嫌いで海外が嫌いだったけど、海外で仕事していた30歳の時にむけた記事もあわせて読んでみてください。いま思えば、良い経験をたくさんしたなぁと思っています。
暇つぶしにつきあってくれた本たち
海外出張中に観光地やホテルの近くにビーチや繁華街がないときは、けっこうホテルに引きこもってました。
1994年にパキスタンに行ったのですが、そのときホントにひまで、ホテルで本を読んで過ごすようになりました。
それ以前は、ほとんど本は読まなかったんですけどね。活字離れってやつでしたね。
推理小説が多かったです。推理小説はハラハラドキドキどんどん場面も変わっていきますし面白いですね。
- 十津川警部シリーズ 西村京太郎著
- 浅見光彦シリーズ 内田康夫著
- 黒豹(黒木豹介)シリーズ 門田泰明著
- 東野圭吾全般 東野圭吾著
- 沈まぬ太陽、白い巨塔 山崎豊子著
- ストロベリーナイトシリーズ 誉田哲也著
- 講談社文庫 海外ミステリー
こういう本を何冊も買い込んで読んでいましたね。
多少面白くなくてもやることがないので、ガシガシ読んでましたね。
読み進めれば面白いんですよね。
ホテル引きこもり
本を読むようになったのは、1994年のパキスタン出張のときからです。
パキスタンイスラマバードにいたのですが、観光するところもなく、テレビみてもクリケットくらいで、なんだかわからなかったですからね。
NHKとかも当然映らないですよ。
ホテルにいても物価は高くないので、コーヒー、コーラーは数十円、ルームサービスも大して高くないので、引きこもっているには十分な生活は送れていましたよ。
パキスタン、インドなどはホテルから一歩出ると貧しい子供たちに囲まれちゃうんですよね。
それで、辟易としてしまって、引きこもっていましたね。
タイ、シンガポールでは本を読むまもなく外で遊んでましたけどね。
本はどのように手に入れたのか
1994年のパキスタン出張のときですが、商社駐在者と仲良くなったんですね。
自分の会社の駐在ではなく商社さんです。
商社駐在者の家には、出張者が置いていく本が大量にあってちょっとした図書館のようになってました。
そこで、本を借りて読んでいました。
パキスタンで本に出会ってからは、日本から出国の時に本を買い込んで行きましたね。
買い込んでといってもスーツケースですから、5冊から10冊くらいですかね。
国内出張のときは、出張先のブックオフとかで本を買っちゃうので、帰りは宅配便で送るほどになっちゃうときもありましたよ。
まとめ
海外出張でお世話になった本として、地球の歩き方と推理小説を紹介しました。
ついでに自分のプロフィールも紹介しちゃってますね。すこし恥ずかしいです。
「地球の歩き方」は思い出話みたいになっちゃいましたね。
記憶を記録へを目的として始めたブログなので、書きたいように描いちゃいました。
長文にはなってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
どんな形で、あなたと本が出会うかわからないですが、本は面白いですよ。
テレビをだらだら見てるなら推理小説の方が圧倒的に面白いです。
ビジネス書やノウハウ本が多いですが、純粋に文章を学ぶなら小説がいいですよ。
まわりくどいからビジネスで使う、結果から先の述べよ、とは違うけど、主語述語、接続詞の使い方、ハラハラドキドキさせる文章は、小説には敵いません。
活字離れで本は苦手だけど、いい年だから本を読まなきゃと思っている人にも推理小説はおすすめ!
それでは、あなたも良い本に出会ってくださいね!
次に紹介する本もメッチャ面白いですよ。
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