スキーブーツは、スキー用具の中で、足に密着する一番大切なものです。
レンタルのスキーブーツで足が痛くなったことありませんか?
足が痛くなるのは、ほとんどがスキーブーツが原因です。
そんな大切なスキーブーツ選びで失敗したくないですよね。
スキーブーツおすすめ〇〇選とかありますが、スキーブーツは人それぞれの足の形によるものなので、人がおすすめするものが絶対ではないですよ。
足が痛くなる要因を紹介していきます。
購入の際に、ショップで履いてみて痛くなる部分をチェックするときの参考にしてみて下さい。
全日本スキー連盟(SAJ)検定2級、学生の時に小学生のスキーコーチをしていた私と、一緒に痛くないスキーブーツを探してみましょう。
ショップで買うよりもネットで買った方が安いですが、実際に履いてみないとスキーブーツのはき心地は、わからないので、絶対にはいてみてくださいね。
最近、GRIP WALK (グリップウォーク)というスキーブーツの新しい規格が登場しています。
GRIP WALK (グリップウォーク)のスキーブーツを購入する際は、GRIP WALK (グリップウォーク)対応のビンディングが必要になるので注意してくださいね。
目次
痛くないスキーブーツの選び方
スキーブーツは、スノボブーツに比べてもガンダムの足のようで見るからに硬くて痛そうですよね。
スキーブーツにおおいかぶさっているプラスチックのような部分をシェルと言います。
シェルは、いかにも硬くて痛そうですが、シェルは痛みの原因ではありません。
シェルの中に、足を包み込むように、厚手で布製のものがありますよね。
その布製のものをインナーと言います。
インナーは、優しく足を包み込んでくれていますが、痛みの原因です。
それとサイズが痛みの原因。
スキーブーツは、靴ですから、サイズが一番重要です。
直接的な痛みではないですが、加齢によってもスキーブーツに足がフィットしなくて痛く感じることもあります。
スキーブーツのサイズ
スキーブーツを選ぶときに一番大切なのは、サイズです。
痛みの原因の問題は、スキーブーツのサイズですからね。
スキーブーツのサイズは、普段はいているスニーカーと同じサイズか、1.0cm程度大きいものが良いです。
スキーの時に厚手な靴下をはく人もいると思うので、そういう人は、0.5cmから1.0cm大きいものが良いでしょう。
サイズと言っても、足の長さだけではなく、足幅や甲高などいろいろな部分が影響します。
日本人の足のサイズは、わりと幅広で甲高な人が多いです。
スニーカーでも、アディダスがはきやすい人とナイキがはきやすい人がいると思います。
アディダスは、どちらかというと細身な感じでできているので、日本人にはちょっときつい感じかもしれないですね。
スキーブーツも同じで、メーカーによって細身だったり、幅広だったりします。
スキーブーツのメーカーは、サロモン、ノルディカ、LANG(ラング)が有名です。
ノルディカとLANGは、スキーブーツ専売のメーカーです。
サロモンは、はじめはビンディングを作っていましたが、スキー板、スキーブーツ、ビンディングとトータルで作っているメーカーです。
スキーブーツを選ぶのは、この3社から選ぶのが、おすすめです。
サロモン
スキーブーツでおしゃれなものといったらサロモンです。
サロモンのスキーブーツは、機能性も十分ながらデザインもいいです。
さらに、サロモンは、スキー板、ビンディングも販売しているので、スキー板とスキーブーツで統一感も出せるデザインになってます。
サロモンの特徴は、細身な印象です。足がすっきり細長い人には、はきこなせると思います。
幅広、甲高の人には、痛くて履けないスキーブーツです。
どうしてもサロモンが良くて、大きめなサイズを買ってごまかしても今度は、足のフィット感がなくなりますよ。
ボクは、幅広な足なので、サロモンははきこなせないです。
スキーブーツを履いた状態で、金具(バックル)を締め付ける前に、足がじわじわするような感じはよくないです。
バックルをしめるともっと足が締め付けられますからね。
ノルディカ
ノルディカは、スキーブーツで有名な会社で、スキーブーツだけを作っています。
もしかしたらスキー板もあるかもしれないですが、非常にマイナーなスキー板です。
ノルディカは、スキーブーツ専売だけあって、はきやすいです。
ちなみに、ボクはノルディカばかりを買っています。
幅広、甲高な人にはおすすめします。
他のメーカーのブーツとはき比べて下さい。
金具(バックル)を締め付ける前の状況で良いので、はき比べると各メーカーの特徴がわかります。
スキーブーツの中で、あまりにも余裕があってもよくないですが、じわじわ痛むようなスキーブーツ は避けた方が良いです。
スキー場に行ったら1日中バックルを閉めた状態で過ごすので、かなり足が痛くなってきますよ。
LANG(ラング)
LANG(ラング)は、上級者向けのスキーブーツです。
スキーレースなどを目指す人には、良いですが、一般的なゲレンデスキーの人には向きません。
細身で硬くて、はきにくいし窮屈です。
逆にスキーレースをやる人には、しっかりと足を包み込む必要があるので、非常に良いスキーブーツです。
LANGのスキーブーツをはいてる人を見ると、この人できる人だなと思われますよ。
スキーブーツのインナー
スキーブーツのインナーって取り外せるのですよ。
インナーで注意するのは、3点あります。
- 足指、足幅
- スネ、ふくらはぎ
- インナーの形状
取り外して、自分の足にはめてみると、足のどの部分が当たっているかが確認できます。
例えば、足の左側は余裕があるのに、右側が当たっているとか、足の甲の部分が当たっているとか、すぐにわかります。
これが、足の指、足幅、足の厚さの確認になります。
次に、スネとふくらはぎの部分もチェックです。
ちゃんと、スネとふくらはぎを包み込めているかも確認してくださいね。
インナーだけで、スネとふくらはぎがパンパンになちゃうと、その後シェルを被せたら痛くなっちゃいますよ。
初心者のうちは、スネかふくらはぎが痛くなることが多いですからね。
※本当は、ちゃんとスキー板に体が乗れていないので、スネかふくらはぎが痛くなるのですけどね。
インナーの形状について。
インナーは普段はシェルに包まれているので、見えないですが、足に合うように土踏まずやかかとにふくらみを与えていたります。
これがシェルで締め付けたときに当たって痛くなる原因にもなります。
自分の足と合っていない部分で、ふくらみがないかの確認をした方がいいです。
購入後に、ショップでチューニングしてもらってふくらみを削ったりもできますが、購入時に確認した方がいいですよね。
スキーブーツなので、最後は、シェルに囲われるので、そこでも変わってきますが、インナーだけで、違和感がある場合は、そのスキーブーツはあなたの足にあっていませんよ。
スキーブーツのシェル
スキーブーツをガンダムの足のようにしている、外側のプラスチックの部分です。
シェルの硬い柔らかいはありますが、今はあまり気にせずに足を止める金具(バックル)の部分の説明をします。
バックルには2種類あって、後ろに金具がついていて足を固定するものと、前に金具がついているものがあります。
バックバックル
写真を見てください。
スキーブーツ の後ろに金具(バックル)がついていますよね。
これは、子供用やレディースに多かったですが、最近は、フロントバックルのものが多く、あまり見かけなくなってきました。
バックバックルのデメリットは、後ろに引っ張るように足を固定するので、体が後ろにそってしまいます。
いわゆる、後傾と言われる体制になってしまいます。
メリットは、はきやすいです。
バックルもほとんどが一つなので、金具一つ外せば、ガバッとスキーブーツが開きます。
はきやすいので、子供、初心者、女性向きにバックバックするのものが多いです。
子供は、スキーブーツ に慣れていないので、バックバックルのものがおすすめですね。
フロントバックル
フロントバックルは、前に4つ程度の金具がついています。
デメリットは、金具がたくさんあるので、はきにくいということです。
メリットは、前に引っ張るように足を固定するので、前傾姿勢をとりやすいです。
4つ金具があるので、しっかり足が固定されます。
スキー板に安定して、乗ることができるということです。
中級以上の人は、フロントバックルのものを選んでください。
レンタルのスキーブーツとは、比べ物にならないくらい上手にスキーが滑れるようになりますよ。
加齢によるもの
人間歳をとるにつれて、体が硬くなります。実は、足首も硬くなるんですよ。
足首の上下の可動範囲が狭くなって、足首が伸びなくなります。
足首が伸びないと、足首が直角に近いのままなので、スキーブーツをはくのが、非常に難しくなります。
脱ぐ時も大変です。スキーブーツ が脱げた瞬間、前にでんぐり返ししそうになりますよ。
お年を召した方へのおすすめは、初心者用スキーブーツです。
お年を召した方は、スキーの腕前もある程度あるし、スキー用具に左右されることも少ないと思います。
初心者用スキーブーツで十分に上手に滑れると思いますよ。
初心者用スキーブーツ は、シェルも柔らかく、開口部も大きいので、上級者モデルに比べたら、全然はきやすいです。
スキーブーツのはき方
厚手のソックスを履いて、スキーウエアを着てスキーブーツをはくと、足首の周りが布だらけですよね。
ソックスがよれてしまったり、スキーウェアの雪よけがスキーブーツに挟まってしまったりなどがありますよね。
その状態でスキーを滑ると徐々にその部分が痛くなってきます。
スキーブーツをはく時は、足首の周りをすっきりさせましょう。
ソックスをしっかり伸ばして、シワがないようにする。
スキーウェアを膝くらいまでまくり、スキーウェアがスキーブーツに挟まらないようにする。
基本ですが、特に子供はよくあるので、スキーブーツをはく時に手伝ってあげて下さいね。
GRIP WALK (グリップウォーク)スキーブーツの新しい規格
ここ数年、GRIP WALK (グリップウォーク)と言われる新しいスキーブーツの規格が登場しました。
GRIP WALKは、スキーブーツのソールに滑り止めがついていて歩きやすくなっています。
スキーブーツって食堂やトイレに行く時によく滑って転びそうになりますよね。
GRIP WALKは、ブーツのソールに滑り止めがついているので、滑らずに歩くことができます。
スキーブーツの裏面を見ると雪用スニーカーのようにゴツゴツした滑り止めがついています。
さらにソールにGRIP WALKを刻印してあるのに気がつくと思います。
2024年GRIP WALK対応状況
2024年2月現在のGRIP WALK対応状況を見てきました。
かなりGRIP WALK対応のスキーブーツが販売されています。
傾向としては、5万円以上の中上級者向けのスキーブーツへの対応が早いようです。
まだ、並行して以前のスキー板(ビンディング)に対応のスキーブーツも売っています。
スキー板は今までのものを使用して、スキーブーツだけ新しいものを購入したい人は早めにショップに行きましょう。
スキーブーツを安く買うためには
やっぱり、少しでもスキーブーツを安く買いたいですよね。
冒頭に書いたようにスキーブーツは履かないと自分に合うかどうかわからないです。
ですから、必ずショップに行って履いてみて、サイズを確かめてください。
そこまで完了したらAmazonや楽天市場で検索していましょう。
たぶん、ショップで購入するより5,000円程度は安いものが見つかるはずです。
そこで始めて、ネットでの購入を考えてみましょうね。
まとめ
スキーブーツの選び方を紹介しました。
スキーブーツ は唯一あなたの足に触れる部分なので、ぜひ、自分専用のものを購入してください。
購入するときは、実際にはいて、痛い部分がないかのか確認は、必ずしてくださいね。
スキーブーツ だけは、面倒くさがらず、ゆっくり検討してください。
価格については、ネットの方が安いので、ショップでメーカー型名を記憶してくれば、後からネットで買うことも可能です。
予算の目安としては、初心者で初めてスキーブーツを購入するのであれば、2万円以下、中上級の人は、5万円以下あたりになりますね。
10万円とかするモデルもありますが、この辺りは、プロ級になりますね。
2、3万円のスキーブーツ をおすすめします。
他にも、スキーウエア、スキー板、ビンディング、ストック、小物も買わないとならないですからね。
次の記事>>曲がりやすいスキー板とビンディングの選び方
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